ホームページを制作しただけでは売上は上がらない

以前勤めていた会社で、中途採用募集のホームページ(Webサイト)をリニューアルした時のことです。

制作してもらったホームページは、それまでのサイトとは比較にならないくらい、デザインがよくなりました。

周囲の人からも、「すごいかっこいいサイトになったね!」とお褒めの言葉をいただきました。

ここまではよかったのですが、私は制作会社の担当さんにある質問をしました。

私:「で、この中途採用のサイトは、どうやって応募者を集めるの?」

業者さん:「は?・・・・・」

制作したホームページは、応募ボタンを押してもらうまでのロジックがなかった。。

そう。ふと気づいたことはおそろしいこと。

洗練されたデザインに仕上がったサイトは、応募者に応募ボタンを押してもらうまでの戦略(正確にいいますと、戦術です)がなかったのです。

これは、モノやサービスを売っているホームページでは、お客さまに問合せボタン、もしくは購入ボタンを押してもらうまでのロジックがない、ということになります。

これにはさすがに絶句しました。

ホームページ(ウェブサイト)は制作しただけでは、効果が出るかどうかは全くわからないということに気づいた瞬間でした。

ホームページを制作してもらったが、売上がアップしない現象とは?

「ホームページを制作してもらったのはいいけど、売上が上がらないんですよね。。」

これもよく聞く話です。

しかし、売上が上がらない、というバックリとした現象のとらえ方では対策を講じることができません。

ホームページで売上を上げるロジックは、ざっくりと以下のプロセスに分解することができます。

1.アクセスを集める
2.訪問してきたお客さまに一定割合で購入(成約)してもらう

3.は、、、ありません。

そう。大きくわけるとたったの2つです。

では、アクセス集めるためには、何をすればよいか。

1.アクセスを集める
 1-1 広告を出稿する
 1-2 Google検索で自分のホームページを上位表示させる
 1-3 Facebook、Twitter、インスタ(Instagram)などのソーシャルメディアを活用する。

他にも方法はありますが、大きくはこの3つになります。

「アクセスを集める」というのは、どちらかというと、ホームページの「外」での対策です。

つまり、アクセスを集めるということは、何らかの方法で、お客さまをホームページまで連れてくるまでがゴールとなります。

つづいてのステップは、訪問してきたお客さまに一定割合で購入(成約)してもらう、ということになります。

もしあなたのウェブサイトのゴールが、お客さまに購入してもらう、ではなく、問合せをもらうということでしたら、問合せをもらうことが「成約」になります。

お客さまがたくさん集まりましたが、こんなことが起こっていませんか?

あなたの会社のホームページを、お店に例えましょう。

アクセス集め作戦が功を奏し、お客さまがたくさんあなたのお店に来店しました。

しかし、、、

お客さまがたくさん来店しましたが、どうも商品の売れ行きがよくありません。。

あなたのお店は、デザイン的にはよく考えられており、洗練された空間をお客さまに提供しています。

しかし、肝心のお店の中で、実はこんなことが起こっているのではないでしょうか?

あなたのお店の店員さんは、やたらとお客さまに商品を売り込んでいる

あるいは、商品がどこに陳列しているのかもわかりづらい

運よく商品にたどり着いたとしても、商品説明がよくわからない

おまけに商品を購入するときにどこへ持って行ったらよいかもよくわからない

買ってもよいかなとも思うが、本当に効果があるのかがわからないため、不安がぬぐい切れない

アクセスがある程度集まっているにもかかわらず、売れないホームページでは、実際にこのようなことが起こっています。

ホームページが患っている病気とは

アクセスが狙いどおりに集まり、集まったお客さまの一定数が購入してくれるホームページを「健康なホームページ」としましょう。

それに対し、アクセスが集まらない、購入してくれる人の割合が低い、あるいは両方の現象が起こっているホームページは「病気持ち」であると言えます。

あなたは体調が悪い時、どのような行動を取りますか?

病気の症状をすべて自分で調べ上げ、いきなりそれを解決してくれる専門医を訪ねる、という人はほとんどいないです。

まずは町のお医者さんへ行き、お医者さんへ症状を説明します。

そして、症状に対し、お医者さんはあなたへいくつか質問し、聴診器をあてたり、喉の色を見たり、血液を採ったりしますね。

ホームページが患っている病気についても、この方法を取るのが解決への早道になります。

体調がわるい場合、比較的軽い症状であれば医者にかからなくても自然に治ってしまうケースもあります。

しかし、ホームページの病気の場合、放っておいて病気が治るケースはなく、むしろ症状はどんどん悪くなっていきます。

この点がホームページの病気の厄介なところです。

ホームページを作っただけでは売り上げは上がらない

私が過去関わったホームページ制作業者さんは、すべて以下に当てはまります。

お客さんをどのように集めるかの「作戦」を持っていない

いかにして商品を購入してもらうかについての「作戦」をもっていない

残念ながらこれが現実です。もちろんそうではない業者さんもいるかと思いますが、その数は相当少ないです。

あなたの会社のホームページを「売れるホームページ」にするには、正しい方法で病気を治すことが必要であることをしっかり認識しましょう。